ドライアイと眼精疲労は放っておくと危険!効果的な対処法をご紹介

あなたは目の乾きを感じたことありますか?うるうるの健康的な瞳は素敵ですよね。もちろん、眼科でもドラッグストアなどでも、ドライアイに対しての注意書きや商品などがよく見受けられますが、実際に処置を行っている人はどれだけいるのでしょうか。自分はドライアイではなくただの疲れによる目の乾きだから…と思って油断していませんか。

そうなんです、ドライアイとはよく聞くものの、実際にどのような症状のことをいうのかよく知らない…という人は多いんです。この記事を読んでいるあなたもきっとそうではないでしょうか?

そこで、ドライアイのセルフチェックから眼精疲労との関係まで詳しい内容をご說明いたします。ついつい目の不調はただの疲労だと思い放っておきがちですが、ドライアイ性の眼精疲労は非常に怖いものですので、もしかしたら該当するかも?と思う方、予防したい方も必見です。早期発見できれば、きっと治療も短期間で済むはずですよ。

今回は「ドライアイと眼精疲労」についてご紹介します。これを読めばきっとあなたもその早期治療の大切さに気づくはずです。

 

1.ドライアイとは

まず、ドライアイというものについてご紹介します。私たちはまばたきをせずにいると、徐々に目が乾きますがそのこととドライアイは全くの別物です。ドライアイは「目の疾患」であり、きちんとした治療が必要であるのです。

【1-1.ドライアイの症状】

ドライアイの症状は目の乾燥だと考えている方が多いですが、実はそれだけではありません。ドライアイの症状には下記のようなものも挙げられます。

  • 目の乾燥感
  • 目の異物感
  • 目の痛み
  • まぶしさ
  • 目の疲れ

これらは目に必要不可欠な「」の分泌が不安定になることで引き起こされる症状です。ただの疲れ目だと認識して、特に何の処置もしない人が多い傾向にあります。

【1-2.ドライアイの原因】

ドライアイを引き起こす原因には下記のように、様々なものがあります。

  • 高齢
  • コンタクトレンズの使用過多
  • 長時間のパソコン・スマートフォン作業
  • 乾燥した環境
  • 煙草の煙
  • 血圧降下薬や向精神薬などの内服薬
  • 他の病気

特に高齢になると、涙の分泌量が少なくなる他にも、涙にとって重要な油が分泌されにくくなるという傾向にあります。さらに加齢により目の表面に涙をとどめておくことも難しくなり、緩んだ結膜が瞼と触れることで目の表面が傷つきやすくなるなどのリスクもあります。また他の病気によるドライアイというのは、「シェーグレーン症候群」という自己免疫疾患で、激しいドライアイの症状が出ることが報告されています。

【1-3.ドライアイのメカニズム】

ドライアイは総じて涙の量の減少や、涙の質の低下によって引き起こされます。涙は人間の目の表面を守るだけでなく、目の中の角膜や結膜に必要な栄養素を供給する働きも担っているのです。この非常に重要な涙が十分に機能しないことにより、目自体が乾燥するほか角膜に傷がつきやすくなるなどドライアイ特有の症状に繋がってしまいます。また涙は油層ムチン層水層という3層で構成されています。この3種類の成分バランスがくずれてしまうことによってドライアイになる場合もあるのです。

【1-4.ドライアイのセルフチェック】

先ほどドライアイの症状でご紹介したもの以外にも、下記のような症状に思い当るものがある場合はドライアイの危険性があります。

  • 目の痛み
  • 目の赤み
  • ものがかすむ
  • 目がかゆい
  • 目がゴロゴロする
  • 目やにが出る

ただしこれらは通常の疲れ目でも起こりうる症状です。もちろんその段階での処置をするのが一番ですが、ドライアイかどうか確認したい場合はドライアイの原因でご紹介したものに該当するものがないかチェックしてみて下さい。さらに、ドライアイの人は10秒間まばたきをしないでいることが難しいとされています。もし10秒間目を開けたままでいられなかった場合ドライアイの可能性があります。

 

2.ドライアイと眼精疲労の関係

ドライアイは放っておくとその症状が悪化するだけでなく、眼精疲労という長期的な治療が必要な症状を引き起こす可能性があります。眼精疲労はただの疲れ目とは違い、継続的に特定の症状が出る目の疾患です。早期に治療を開始しないと、目にはどんどんダメージが蓄積してしまいます。

【2-1.ドライアイが眼精疲労を引き起こす】

ドライアイは眼精疲労を引き起こします。眼精疲労の症状としてはドライアイと同じようなものが挙げられますが、悪化すると目を開けること自体が困難になるなど厄介な症状も発生します。また、一過性ですぐに治る疲れ目とは異なり長期間にわたり適切な治療が必要となるのが眼精疲労です。ドライアイは今や現代病とも言われ、オフィスワーカーは3人に1人の割合でドライアイであるとも言われています。そのくらいドライアイは私たちにとって身近な症状ではありますが、そのリスクは非常に恐ろしいものなのです。

【2-2.眼精疲労の5つの種類】

眼精疲労はドライアイから発生することもありますが、多くの場合は様々な要因が折り重なって発生すると言われています。原因別の眼精疲労の種類には、下記のようなものがあります。

  • 老眼や乱視などの調節性眼精疲労
  • ドライアイなどによる症候性眼精疲労
  • 視などによる筋肉性眼精疲労
  • パソコン作業などによる環境性眼精疲労
  • ストレスなどによる神経性眼精疲労

このように、目は1日中人間の活動をサポートしている器官なのであらゆる原因でダメージを受けやすい器官とも言えます。ドライアイの症状に自覚のある方も、その他の要因を見直してみることをおススメします。

【2-3.眼精疲労が悪化すると起きる症状】

眼精疲労が引き起こされると、ドライアイの症状が悪化したような状態になります。さらに目の症状だけでなく、全身に不調が出ることも特徴の1つです。例えば、肩こり倦怠感頭痛めまい吐き気といった症状がしつこく続く場合は眼精疲労を引き起こしている可能性もあります。また、これらがさらに悪化するとうつ症状といった症状も併発してしまう場合があります。いずれにしてもドライアイの段階で適切な処置を行えば、こういった諸症状にも至らず済む可能性は大いにあります。たかが眼精疲労と思わずに、少しでも気になる症状があったら眼科へ行きましょう。

3.ドライアイを放置すると危険

ドライアイの諸症状についてはご紹介しましたが、ここからはそれを少し掘り下げてご紹介していきたいと思います。ドライアイは目の疾患と認められている、いわば「目の病気」です。それが目にどのような悪影響を及ぼすのか詳しくご説明していきます。

【3-1.角膜上皮障害】

角膜上皮とは、黒目を覆う透明な膜のことです。角膜は上皮実質内皮の3種類に分かれます。その中の一番外側が角膜上皮です。角膜上皮障害には、角膜炎角膜びらんなどといった疾患が挙げられます。また、こういった症状は悪化すると角膜内皮にまで影響し、角膜潰瘍と言った疾患を引き起こす可能性もあるのです。

【3-2.角膜混濁】

角膜混濁とは、文字とおり角膜が濁ってしまう疾患です。これは先天性のものもありますが、ドライアイで目の表面が傷つくなどして引き起こされる場合もあります。この角膜混濁が発症すると、視界に濁りが生じて急激な視力低下を招きます。

【3-3.細菌感染】

ドライアイは先ほどご説明したように、涙の分泌が不安定になることによって発症します。涙が少なくなる、もしくは涙の質が低下するということは、目のバリアが弱くなることを意味します。このことにより目の表面は傷つきやすくなり、その傷口から細菌が侵入してウイルス型の目の疾患を引き起こすリスクも大きくなります。例としてはウイルス性結膜炎や、角膜ヘルペスといった目の疾患が挙げられます。

 

4.眼科で行うドライアイ検査

ドライアイや、ドライアイ性の眼精疲労を少しでも感じた場合は早急に眼科へ行くことをおススメします。現在眼科で行われる、ドライアイの主な検査には様々な種類のものがあります。ここからはその検査についてご紹介していきたいと思います。

【4-1.目の傷の検査】

これは染色検査とも呼ばれます。フルオレセインという黄色の試験薬を目にたらすと、患者の角膜などについた傷が染まり浮かび上がります。それを顕微鏡により詳しく確認することで、傷の部位・数・程度が分かるという検査です。

【4-2.目の疾患検査】

これはどこの眼科でも一番に行われる基本的な検査です。この検査は医師が目視により患者の目の状態を確認する他、ライトを当てた時の目の反応など、基本的な目の状態や反応を検査します。

【4-3.シルマー検査】

この検査では涙の量を測定します。下瞼の端に、目盛りの付いた試験紙を挟み込み5分間待機します。この5分間で出た涙は試験紙に吸われ、目盛で涙の量を測定することができます。基本的に5分間で5mm以下であった場合にはドライアイが疑われるとされます。また、試験紙をはさんだことにより涙の量に変動が出ないよう、シルマーテスト変法と呼ばれる点眼麻酔を使用する場合もあります。

【4-4.BUT検査】

BUT検査は、Break Up Time検査の略称です。この検査では涙の質を測定します。これは涙がたくさん出ているにもかかわらず、その質が低下することによりドライアイを引き起こしている患者に適している検査方法です。専用のスコープを使用し、目を見開いてから角膜が破壊されるまでの時間を測定するという方法をとります。基本的に角膜組織が5秒以内に破壊され始める場合にはドライアイが疑われるとされています。

5.ドライアイ性眼精疲労の治療方法

ドライアイは早期に治療を開始すればするほど、治療期間も短く済む疾患です。そのため、重症化するまで放置せずに早めに眼科で治療をしてもらうようにしましょう。

【5-1.目薬】

軽度のドライアイであれば、眼科で点眼薬を処方してもらうことができます。ドライアイを治療するには涙の量質の改善が必要です。それに対し、基本的には足りない分の涙を補うという意味で点眼をします。従来の点眼薬では、目に水分を補給して傷ついた角膜の修復機能をもつものが主流でした。ですが最近では、先ほどご紹介した涙の構成成分「油層ムチン層水層」のそれぞれの気泡に働きかけ、涙の質そのものを改善してくれるタイプの点眼薬が開発されています。

【5-2.涙点プラグ】

点眼薬で効果があまり出なかった場合・もしくは極度のドライアイの症状が認められた場合には「涙点プラグ」という治療法をとります。眼には、涙を排出する「涙点」という穴が存在します。目を保護する涙はこの涙点を通って目から排出されるのです。この涙点プラグは、目に涙が中々たまらない方に対して涙点をふさぐことで目に涙を常に溜めて置けるようにするという方法です。使用するプラグは合成樹脂シリコンである場合があります。また、シリコンは取れる場合もあるので定期的な眼科への通院が必要です。

【5-3.涙点閉鎖術】

涙点プラグと同様の治療方法です。涙点のふさぎ方が少々異なり、涙点閉鎖術においては涙点を縫い合わせて塞ぎます。

 

6.ドライアイ性眼精疲労に市販薬は危険?

ドライアイの症状を感じた時に、多くの人が薬局などで市販の目薬を購入するでしょう。ですが、ドライアイの程度や種類によっては市販の点眼薬が逆効果になってしまう場合もあります。

【6-1.防腐剤・添加物の危険性】

市販の点眼薬には、添加物防腐剤が含まれています。そういった物質は傷ついた角膜をさらに傷めてしまうだけでなく、痛みや他の炎症を引き起こす可能性もあります。ただ目が乾いている場合のみならもちろん問題ありませんが、目が既に傷ついているゴロついているなどの症状がある場合には眼科で処方してもらう点眼薬を使用することをおススメします。

 

7.ドライアイ性眼精疲労は早期対応がカギ

ドライアイ性眼精疲労の危険性治療法についてご紹介してきました。

眼はわたしたちの生活で一番重要ともいえる器官ですが、その疲れや傷つきには中々敏感になれないものです。ですが、眼精疲労に関しては慢性化すると治療に手間も時間も割かれてしまい非常に厄介です。

そのような状況になるまえに、目の違和感は早めに処置を行いましょう。

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