偏頭痛は遺伝で起きる?偏頭痛遺伝がある場合にもおすすめの対策をご紹介していきます!

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よく見た目体質遺伝する、といいますよね。親子そっくりの顔つきの方も街で見かけるかと思います。しかし、身体の症状まで親から子へ遺伝するということはあるのでしょうか。遺伝していた場合、症状とたたかいながら我慢するしかないのでしょうか?今回は、その中でも特に偏頭痛が遺伝するのか、という疑問に焦点を当ててお話していきます。日本において慢性的に頭痛の症状が出てしまう人のことを「頭痛持ち」と言ったりします。あなたは、頭痛に悩まされたことがありますか?普通に生活していても、急に頭が痛みだして、仕事や家事が思うようにできない…といった経験がある方も多いのではないでしょうか。頭痛の中でも、片側だけズキズキと痛む症状を偏頭痛とよびますが、この頭痛持ちの方は、はっきりとした原因が分からず日々その症状に苦しめられている場合がほとんどです。しかし近年偏頭痛に関して「遺伝的な原因がある」ことが分かってきています。偏頭痛が遺伝するということは本当なのか?本当ならどう対処すればいいのか?などこの記事を読むときっとその答えがわかるはずです。原因も一つではなく様々なので個人差もあります。ですが、ご自分の痛みの原因を知っていくことで少しでも症状が改善できたら楽になりますよね。

ここでは、そんな偏頭痛の遺伝や原因だけでなく、予防策までご紹介します。遺伝だからと諦めるのではなく、お悩みにきちんと向き合い適切な治療や対処をしたうえでして解消していくことは可能です。ぜひ最後までお読みになって、ご自分の偏頭痛を少しでも改善していきましょう。

 

1.偏頭痛の概要

まず、偏頭痛とは頭痛の中でもどんな位置づけなのでしょうか。また、どういった症状の特徴を持っている頭痛なのかご紹介していきます。

【1-1.偏頭痛の区分】

頭痛は大まかに一次性頭痛二次性頭痛に分かれます。偏頭痛はこの一次性頭痛に分類されます。この2種類の頭痛にどのようながあるのかというと、原因がはっきりしているかしていないかです。偏頭痛のように慢性的に繰り返すものの明確な原因があるわけでもない、というのが一次性頭痛です。一方で悪性腫瘍などといった明確な原因が分かっており、一時的な頭痛二次性頭痛です。比較してみると二次性頭痛の方が病として特定されやす危険性も高いことが分かります。

【1-2.偏頭痛の特徴】

偏頭痛はその症状に、以下のようないくつかの特徴があります。

  • 月に2~4回発症する
  • 前兆がある場合もある
  • ズキズキ波打つような痛みがある
  • 一度痛むと数時間~3日程持続する
  • 頭の一部・もしくは片側が痛む
  • 吐き気やめまいを伴うこともある
  • 視界の異常、音・光に敏感になることがある

このような症状が認められる場合は偏頭痛と診断される場合が多いです。そして偏頭痛は痛みが比較的激しく、長時間継続する傾向にあります。そのため偏頭痛を頻繁に発症する方は日常生活に支障が出てしまう場合もあります。

【1-3.偏頭痛の個人差】

偏頭痛の症状を大まかにご説明しましたが、その症状の出方や前兆などには個人差があります。例えば偏頭痛に悩む方の約20%が頭痛の前に特定の前兆があるとされています。これは視界が眩しく感じたり、音や光に敏感になるというものです。こうした症状は頭痛が始まると消えてしまう場合もあります。また偏頭痛は基本的に頭の一部が痛む頭痛ですが、人によっては頭全体が痛む場合もあります。この場合他の一次性頭痛である緊張型頭痛と間違えやすいですが、痛みの傾向や頻度などによって頭全体が痛むタイプの偏頭痛と診断されることもあるのです。このように、人によって偏頭痛の症状はまちまちなので、頭痛を偏頭痛だと特定することも素人判断では難しいのです。

 

2.偏頭痛の診断

では病院に行った時に、偏頭痛と診断されるのはどういった基準なのでしょうか。また、どのような検査項目が設けられているのかご紹介します。

【2-1.偏頭痛の診断基準】

偏頭痛という診断が下りるのは通常以下のような場合です。

  • ズキズキとした頭痛が数時間~数日続くという経験を5回以上している場合
  • 光が点滅しているような前兆の後にズキズキとした激しい頭痛を感じた経験が2回以上ある場合

特に前兆症状が現れるという経験は他の頭痛と比較しても偏頭痛特有のものです。そのため、患者さん自身が「フラッシュのような光」や「音や匂いが過敏に感じられる」といった症状を感じた後に頭痛が起きたという認識がある場合は偏頭痛と診断されるケースが多いです。

【2-2.問診】

頭痛に悩んで病院に行った時に、症状がその時に出ておらず正常に受け答えできる状態なら問診があります。問診で聞かれるポイントは以下の通りです。

  • 痛みの種類(ガンガン・ズキズキなど)
  • 痛みの発生頻度
  • 頭痛が起きた時の状況
  • 今まで起きた回数
  • 月経との関連性(女性の場合)
  • 頭痛以外の症状の有無

慢性的な頭痛と言っても、偏頭痛だけではありません。そのためどの頭痛か判別するためにも上記のような問診を行って判断します。それで診断が難しい場合には、頭痛の記録をつけるためのダイアリーを患者さんに渡し、その記録から判断することもあります。

【2-3.頭痛以外の頭の疾患検査】

頭痛は非常にデリケートな病で、病院に来院した時には元気でも実は危険な病だったという場合もあります。そのため、初回来院時は他の疾患の可能性がないかを調べるためにエコーやレントゲン検査といったあらゆる検査を行う場合もあります。薬をもらうだけでなく検査をしてもらうという意味でも病院に行くことはおすすめです。

3.偏頭痛は遺伝による?

それでは今回の本題である、「偏頭痛は遺伝によるものなのか」ということについてご紹介していきます。

【3-1.偏頭痛は遺伝する】

結論から言うと、偏頭痛は遺伝します。多くの研究の結果、家族に偏頭痛持ちの方がいるとその子供や親戚も偏頭痛を発症しやすくなるということが分かっているのです。また、主に遺伝するとされているのは三叉神経から分泌される偏頭痛の原因物質です。三叉神経とは私たちの顔全体を覆うようにはりめぐらされている神経です。とも直結しており、この神経が何らかの炎症や異常を感知すると偏頭痛になると言われています。偏頭痛家系の方はこの三叉神経の過敏さが遺伝しており、CGRPカルシトニン遺伝子関連ペプチド)と呼ばれる成分が過剰放出されすいため偏頭痛が起きやすいとされています。

【3-2.遺伝のみでは偏頭痛は発症しない】

偏頭痛の起きやすさは確かに遺伝するとされていますが、実際に100%遺伝で偏頭痛が発症することはないとされています。というのも、三叉神経が炎症を感知しなければ偏頭痛にはならないからです。つまり遺伝的な原因に加えて何らかの他の原因が重なると、偏頭痛が起きるという事になります。

 

4.偏頭痛の原因

偏頭痛の起きる原因の1つとして遺伝による原因があることが分かりました。では偏頭痛が発症に至る直接的な原因は遺伝以外に何があるのでしょうか。よくある偏頭痛の原因を見ていきましょう。

【4-1.生活習慣の乱れ】

まず代表的なものは生活習慣の乱れです。特に睡眠が不規則な場合は体が疲れやすく、偏頭痛を発症しやすいとされています。睡眠は毎日規則正しくとることが望ましく、休日の寝だめ平日の睡眠不足は偏頭痛の大敵です。また、運動不足も偏頭痛をひきおこしやすくすると言われています。運動は健康維持にも精神的なリフレッシュにも効果があるので非常におすすめです。

【4-2.食生活】

偏頭痛の発生原因として、偏った食生活も挙げることが出来ます。まず不足していると頭痛が起きやすくなる成分として、ビタミンがあります。特にビタミンC・ビタミンE・ビタミンD偏頭痛の予防として有効であることが分かっています。これらが十分に摂取できていることによって体の免疫や抵抗力がアップし、偏頭痛の原因物質も分泌されにくくなるのです。また、食べると頭痛を引き起こしやすくなる食べ物もあります。例えばワイン・チーズ・ナッツなどといった食べ物です。これらには偏頭痛を誘発する成分が含まれており、偏頭痛を頻発する方は避けるのが賢明です。

【4-3.天候の変化】

天候の変化が偏頭痛の発症につながってしまう場合もあります。顔の三叉神経と呼ばれる神経が遺伝的に非常に敏感な人は、気温や気圧の変化によっても偏頭痛を起こしやすいとされています。例えば台風の多い秋口や、天気が崩れやすい梅雨時などは気温・気圧共に変動しやすいので偏頭痛の患者数が増えるという傾向にあります。天気が崩れている時に限って偏頭痛を感じる人は、気温差にも対応できるような服装を心がけるとよいでしょう。

【4-4.精神的なストレス】

精神的なストレスが引き金となって偏頭痛を起こす場合もあります。ですが直接的にストレスが偏頭痛を起こす訳ではなく、ストレスから解放されたときに偏頭痛は起きやすいとされています。というのも、ストレスを感じるセロトニンという物質が放出されて頭の血管を収縮させます。そしてリラックスしてストレスが緩和されることでセロトニンの濃度が減少し、血管を拡張させるので偏頭痛になるのです。

【4-5.外からの強い刺激】

例えば大きな音や化学的な強いにおいなどによって偏頭痛が起きやすい人もいます。遺伝的にこれも三叉神経が敏感な人に起きやすい偏頭痛です。新しい車や家の塗装の匂いや、工事現場の近くに行ったときの大きな音などで偏頭痛を起こしてしまうというのはよくあります。中には光のまぶしさで偏頭痛が起きる方も。そういった自覚がある方は、マスクの着用やサングラスの着用など、自分に合った対処法を探しましょう。外出先でもそういった場所には行かないのが賢明です。

5.偏頭痛の予防

偏頭痛とうまく付き合ってくためにはその発症を最小限に抑える必要があります。日常生活の中で無理なく出来る対策として、どのようなものがあるのか見ていきましょう。

【5-1.頭痛ダイアリーを付ける】

自分の頭痛を把握するためには、まず発症の傾向を探ることが必要です。頭痛ダイアリーでは頭痛の日時だけでなくその時にどんな天気であったか、どんな痛みがどのくらい続いたかなどといった情報を細かく記せる手帳です。これを付けることで、自分の頭痛が起きるときの思わぬ共通点を見つけることもできます。医師側も患者さんがこういった記録を付けて見せることによって診断や治療の方針を打ち出しやすいというメリットがあります。

【5-2.リフレッシュできる運動をする】

偏頭痛の発症を最低限に抑えるには、極力ストレスを溜め込まないことが重要です。とは言え人は少なからず生活の中で何かしらのストレスを抱えています。そんな時には、ただゆったりとしてリラックスするよりも何か気分転換が出来るような運動をすることが重要です。静かにリラックスしてしまうと、かえってセロトニンが減少した時に偏頭痛を起こしてしまう可能性があります。少し疲れていても適度な運動は偏頭痛に効果があります。

【5-3.規則正しい生活を心がける】

毎日定期的な規則正しい生活を心がけることも非常に大切です。平日の睡眠不足週末に解消しようとせず日々適度に睡眠をとってバランスのよい食事を心がけましょう。

【5-4.治療薬を忘れず飲む】

偏頭痛と病院で診断されると、大体2種類の薬をもらうことになります。一つはトリプタン系薬剤と呼ばれるもので、偏頭痛が起きた時に服用する薬です。もう一つは予防薬で、毎日定期的に飲むことによって偏頭痛の発症を抑えるものです。これをしっかりと忘れずに飲むことも偏頭痛予防の一つです。

 

6.偏頭痛の発症は遺伝だけではない!その他の原因を探って予防することが重要です

このように、偏頭痛は遺伝によって発生しやすくなるものの、実際に直接的な原因となっているのはその他の理由であることが分かりました。

自身の偏頭痛が起きるきっかけをまだ把握できていない方は是非頭痛ダイアリーを詳細につけて医師との相談のもと、その原因を探ってみて下さい。また、普段の偏頭痛予防も今回ご紹介したものを参考に是非試してみて下さいね。

自分の偏頭痛を理解して、上手に付き合っていけるように心がけましょう。

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